一般的なカリフォルニア州の離婚プロセス
注:この記事はあなた個人の状況における法的アドバイスではありません。
カリフォルニアの離婚で決める必要がある主な問題は ❶ 財産の分割、❷ 扶養費、❸ 子の親権と面会権、❹ 養育費です。あなたがどのように離婚書類を進めていくかで今後の離婚の進行に影響を与えるます。
これより、カリフォルニアの離婚プロセスを要約してお知らせいたします。
ステップ1:離婚スタート
離婚を始めるには、いくつかの必須フォームに記入する必要があります。(下記参照)
先ずは必要なフォームに記入して地元の裁判所に一方の配偶者が提出します。
提出後お相手の配偶者に第三者が書類を届けます。
FL-100 Petition 請願- 結婚/ドメスティックパートナーシップ
FL-110 Summons 召喚(家族法)
FL-311 Child Custody and Visitation Attachment 子供の保護と訪問の添付ファイル(子供がいる場合のみ)
FL-105 UCCJEA Declaration(子供がいる場合のみ)
FL-115 Proof of Service of Summons 召喚状の速達証明書の(サービスが完了した後のみ)
カウンティによっては、召喚状と請願書と共に提出しなければならない*必須追加書類がございます。詳細につきましてはは提出される前に地元の裁判所にご確認ください。
*必須追加書類例を次に示します。
ロサンゼルス カウンティ:FAM020 /家族法ケースのCover Sheet
オレンジ カウンティ:L-1120 /家族法に関するアサイメント
サンディエゴ カウンティ:SDSC Form D-049/ 家族法の譲渡証明書
サンフランシスコ カウンティ:SFUFC Form 11.17 /Notice of ADR
サンマテオ カウンティ:ローカルコートForm FL-2 /ADR Options
サンタクララ カウンティ:Attachment FM-1050 /Family Law Notice and Attachment FM-1021
ステップ2:必要な開示の完了
次のステップは、お互いの財産や負債情報を開示し合うことです。
カリフォルニアでの離婚の最重要部分は資産と負債の分割です。資産や負債を相手に開示し、 どの資産や負債を分割していくかを決めるのはカリフォルニア州の離婚で必要かつ最も重要なプロセスです。必要書類は下記を参照ください。
FL-140 /Declaration of Disclosure
FL-150 /Income and Expense Declaration
FL-160 /Property Declaration, または FL-142 /Schedule of Assets and Debts(資産と負債)
FL-141 /Declaration re Service of Declaration of Disclosure(サービスの完了後のみ)
金融開示は、召喚(Summons)と請願書(Petition) と共に開示されるか、召喚と請願が提出された後60日以内に開示されます。カリフォルニア州家族法第2104条
ステップ3:離婚の確定
最後に、第3ステップは離婚を完了し、離婚の最終判決を得ることです。
このステップに必要なフォームは、相手がどのように応答するか(下記に記載します)で決まります。またどのカウンティで離婚手続きを行っているかによって従うべきローカルフォームまたは手順がある場合もあります。
(1) 相手がSummonsとPetition (召喚と請願)を無視し、返答を裁判所に提出しない場合。
片側より相手配偶者にドキュメントが手渡されると、受け取った配偶者は30日以内にFL-120を裁判所に提出します。これはカリフォルニアでは裁判式離婚なので基本的にドキュメントを受け取った側の配偶者が裁判所に返答を30日以内に提出します。30日以内に返答を裁判所に提出しない場合欠席裁判になる可能性があります。
欠席裁判とは:『カリフォルニア州民事訴訟法585条』。欠席裁判は、基本的に、当事者の一方が欠席した場合に、出席当事者の主張にだけ基づいてなされる、(欠席者に不利な)判決のことです。欠席裁判を通すには必要な書類を提出し、裁判で勝訴すべき理由を裁判長に証明する必要があります。
(2) 相手は30日以内にResponse(応答)を提出しませんが、あなたとの合意に応じる場合。
相手方が30日以内に応答(FL-120)を提出しなくても、両方が、夫婦の和解契約または規定の判決に書面で同意し解決する方法があります。この場合、あなたは両方とも「同意のデフォルト」つまり”同意での欠席裁判”と呼ばれるものを介して続行することができます。引き続き欠席裁判プロセスを続行しますが、判決と書面による同意を裁判官に提出して承認します。
(3) 相手がResponse FL-120(応答)をファイルする場合。
相手がFL-120応答を提出した場合、2つの選択しかありません。相手と合意に落ち着くか合意できない場合は裁判するかです。両者が合意できる場合は「協議離婚」に進み、合意内容を示した書面を裁判所に提出し承認してもらいます。合意できなかった場合裁判所にて裁判となり裁判官の審査で判決がくだされます。
一般に、この2つの選択の手順を完了するために必要な主なフォームとドキュメントは
次のとおりです。
FL-165 Request for Default (もし欠席裁判/デイフォルトに進む場合)
FL-130 Appearance, Stipulations, and Waivers (もし協議離婚に進む場合)
FL-141 Declaration re Service of the Final Declaration of Disclosure, or
FL-144 Stipulation and Waiver of Final Declaration of DisclosureFL-170 Declaration for Default or Uncontested Dissolution
FL-180 Judgment
Written settlement agreement or stipulated judgment, or Miscellaneous attachments depending on whether you want the judge to make orders regarding child custody and visitation, spousal and child support, and property division
FL-190 Notice of Entry of Judgment